「ヒップタッチの女王」ハン・ジミン“女優としての幸せを感じさせてくれた作品”【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC
女優のハン・ジミンが、JTBC「ヒップタッチの女王」を終えた感想を伝えた。

JTBCドラマ「ヒップタッチの女王」は、犯罪のない農村ムジンで、偶然手に入れたサイコメトリー能力で動物と人の過去が見ることができるようになった誠実でおせっかいな獣医ポン・イェブン(ハン・ジミン)と、ソウル広域捜査隊に復帰するため彼女の能力が必要な欲望の塊であるエリート刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ)が繰り広げるコミカルドラマだ。

ハン・ジミンは突然手に入れたサイコメトリー能力で、意図せず犯罪の掃討に大きな功を奏すポン・イェブン役を務め、体当たりの演技で大きな反響を得た。さらに愉快でスリル満点なポン・イェブン流の笑いから、真実に直面する姿、被害者たちに対する心配と哀れみまで感じさせる演技まで、さすがハン・ジミンという賛辞を受けた。

―― 「ヒップタッチの女王」放送終了の感想を教えてください。

ハン・ジミン:「ヒップタッチの女王」は毎回、視聴者の立場でオンエアを待ちながら見た作品です。初放送の前までは私自身、コメディとスリラーが混ざったジャンルは初めてで、コメディは好みが分かれると思うので、視聴者の方々がどのように思われるか心配もたくさんありましたし、すごく緊張していました。放送後は、多くの方々に面白いと言ってもらえて、スリラー的な部分では、犯人が誰なのか気にしてくれていたので、思ったよりも熱い反応があってありがたかったです。そのため番組が終わるのはすっきりとした気持ちもありますし、寂しいような気もします。

―― 「ヒップタッチの女王」の高視聴率と話題性を感じることもあったのでしょうか?

ハン・ジミン:これまでは撮影中に放送が始まったり、放送時期に新しい作品の撮影をしたりもしていたので、作品の反応を体感するのは難しかったんです。でも今回はそれなりに休む時間があって、ほぼ初めて視聴者の反応を感じながら作品を見ました。そのため、放送中に様々な反応に安心して、感謝する時間を過ごしました。最近は甥っ子に会うためにオーストラリアに行ったのですが、そこにいる韓国の方々も楽しんでくれたようで、甥っ子の友達が来て犯人が誰なのかとはにかみながら聞いてくるのをすごくかわいいと思い、ありがたかったです。そのように今回の作品は周りから作品とキャラクターについてたくさん聞かれたので、「こういう時に俳優って一番幸せだな」と改めて感じることができました。

―― 記憶に残っている視聴者の反応はありますか?

ハン・ジミン:今回の作品は、周りから作品に関する様々な反応をたくさん送ってくれた。スンデグッパを食べるシーンで「ハン・ジミン、モッパン(食べる放送)をしたらすごく上手にできそうだ。すごくおいしそうに食べる」とか、グムシルが消えた後ソヌ(EXO スホ)が登場したので、ソヌがグムシルではないかと推測していたのも面白かったです。また、犯人がイェブンだろうと疑っていたり、ソヌが私の手を握って走る時、2人の体が変わりそうだと予想する反応を見て、視聴者の想像力はすごいなと感じ、そのような想像が可能な作品だったので興味深かったです。スホさんはイェブン&ジャンヨル(イ・ミンギ)のケミストリー(相手との相性)に関する視聴者の反応を送ったりもしてくれました。撮影する時はあまり感じられなかった2人の間のロマンスを視聴者の方々が感じてくださったのも意外だと思いました。考えもしなかった推測をたくさんしてくださって、毎回周りから送ってもらう反応を見る面白さがありました。

―― ポン・イェブンがサイコメトリー能力を持った時はどのように思いましたか?

ハン・ジミン:「私に超能力があったら?」というのは、想像だけでも楽しいじゃないですか。私もそういった想像から始めました。もし自分に超能力があったら、私もイェブンが最初そうだったように、自分が狂っていると思ったり、病院に行ったりすると思いました。台本でもイェブンのそういう行動がリアルに盛り込まれていて、演技をする時も自然に感じられました。イェブンが犯人を探すために能力を積極的に活用し始めた時は、「私だったらイェブンのように躊躇せず、被害者のことを考え、先に動く勇気があっただろうか?」と考えながら、演技を通じてでもイェブンの性格で超能力を使うことができて代理満足しました。

―― 連続殺人犯の正体が後半まで明かされず、緊張感を高めました。犯人の正体はいつから分かっていたのでしょうか。また撮影しながらどのように感じていましたか?

ハン・ジミン:撮影の前半で、監督が私だけに犯人の正体を教えてくれました。そのため私は犯人が誰なのか、台本に出てくるまで黙っていなければならなかったので辛かったです(笑)。現場でも犯人捜しがイシューで、スホさんは自分が犯人のようだと、私に犯人の正体を聞いてきましたが、何も言えませんでした(笑)。また、男の巫(パク・ヒョクグォン)が犯人であることを知り、男の巫の明るい姿を見て一人でずっと鳥肌が立っていましたが、パク・ヒョクグォン先輩が演技を計算されているのを見てすごいと感じました。撮影する時は、現場は真剣だけどすごく面白くて、犯人を探すシーンがどのように編集されるのか気になっていましたが、音楽と編集が加わると、やはり「監督には計画があったんだ」と思い、改めて監督の演出力に驚きました。

―― 電柱に上がったり、牛に乗るなど、難易度の高いアクションシーンが多くありましたが、撮影時のエピソードを教えてください。

ハン・ジミン:電柱に上がって鳥を触るシーンは、私が苦労しそうだからと監督が配慮してそこを抜きにしようと言ってくれました。でも私が今後いつ電柱に上がることがあるだろうと思って(笑)、またいつこのようなキャラクターに出会えるかも分からないので、監督に登れると言ってそのシーンを撮影することになりました。そのため現場にアクションチームの方々が来ましたが、その方々が来たことに比べて私のアクションは小さすぎてみんなで笑ったりもしました。体は苦労したけれど、やったことのないことを経験できて楽しかったですし、いつも撮影チームの配慮があったので危険ではなく、楽しく撮影することができました。

―― 映画「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」、JTBC「まぶしくて」に続いてキム・ソクユン監督と3本目の作品でタッグを組んだ感想はいかがですか?

ハン・ジミン:作品を重ねるごとにお互いに対する理解度が深まり、台本や演技のディレクション、キャラクターについて話すとき、お互いの意図を早くキャッチすることができました。たとえば、監督が「イェブン、かわいかった」と言ったら、それは「かわいく感じられる部分を少しそぎ落とす必要がある」という意味ですが、監督と私はお互いを配慮しながらも、言葉の意図を早くキャッチして撮影時間をすごく短縮することができました。監督との相性がとてもよかったですし、監督に対する信頼感があって、私に足りないところがあっても、それを埋めてくれるという信じていたので、私は前だけを見て演技に完全に集中することができてありがたかったです。

―― 監督は主にどのようなディレクティングをしたのですか?

ハン・ジミン:イェブンを演じる時、監督と私が担当する分野がそれぞれありました。コメディ的な部分は編集と相性が重要なので、それは監督のディレクションに100%従い、監督は私に感情のラインを任せてくれました。コメディのディレクションでは私が「こうしてもいいですか?」と聞くと、「ここでもっとオーバーにしてもいいよ」と正確に話してくれて、より誇張する必要があったり、力を抜く部分は自ら演技で見せてくれて、正してくれました。たとえば唾を吐くシーンとか、牛などにつかまって「助けて」と叫ぶシーンの口の形と台詞のトーン、表情などは監督が演技で見せてくれましたが、私が少し笑える行動をしても恥ずかしく感じさせないところがありがたかったです。私に任せてくれた感情のラインは例えば祖父が亡くなったシーンを撮影する時、イェブンが持っていた祖父に対する誤解、感情を私が台本よりも溢れるような感じで演技し、その部分をすべて理解してくれました。

―― 監督、スタッフとの撮影現場はいかがでしたか?

ハン・ジミン:すべてのことは調和が重要だと思います。それぞれの場所で自分の役割を果たしても、そのシナジーが100%良いというのは難しいのに、「ヒップタッチの女王」チームはそのシナジーが100%だったと自信を持って言えます。監督とスタッフに「田園日記」のように長く一緒に撮影したいと話しましたが、そのような現場で一緒に働くことができて光栄でした。

―― 数ヶ月間一緒だったポン・イェブンに一言お願いします。

ハン・ジミン:あなたの温かい心が好きだったし、時には無謀だった出しゃばりもイェブンだから可愛らしかったよ。イェブンに会えたおかげでたくさん笑いながら生きることができたよ、ありがとう。イェブンがどのように生きているだろうかと時々考えてみたけれど、もう超能力なしでも幸せに暮らせるのではないかと思うし、あなたの超能力を今は自分自身のために、自分をいたわることに使ってほしいよ。ありがとう、お幸せに、イェブン。

―― 最後に「ヒップタッチの女王」を見てくれた視聴者に一言お願いします。

ハン・ジミン:犯人が誰なのか、一緒に推理してくださり、そのおかげで女優としての幸せを感じさせていただき、ありがとうございます。スリラージャンルの恐怖もありましたが、ムジン市の人物一人ひとりから感じた笑いと温かさを長く覚えていてください。とても幸せでした。ありがとうございます。

記者 : イ・ミンジ